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5/31 勢いでもう1本 [日記]

今日の参議院本会議で正式に法案が成立(まあ、セレモニーみたいなものである)し、来週中にも官報掲載→公布の運びとなった。と、しばらくは左うちわの生活と喜んでいたのもつかの間、局長から呼び出しを食らい、「議員立法を手伝ってほしい」とのこと。小泉総理が繰り返し「会期延長はない」と明言する中、某議員グループが今会期の最終週にウルトラCで成立を目指しているらしい。しばらく議員会館とは縁遠くなることを喜んでいたのだが、また永田町通いの日々が続きそうだ。短期決戦だが、勢いでもう1本と行きたいところ。


5/30 法案の成立 [日記]

ようやく今日の参議院の委員会で担当していた法案が上がった。正月休みを返上するなどして自分が一字一句書き上げた法案が国会を通り、新聞にもそれが載ることは、なかなか感慨深いものがあるが、思い返せば、企画段階から9ヶ月もの日時を要しており、なかなかに時間がかかるものである。問題は、ほとんど誰一人として、肝心の法案の中身を理解していないということ。役所の中でもどういう意味のある法案なのかきちんと理解できている人は、片手で数えあげることができる数人だろう。国会の質問でも議員からは誰一人としてそもそもどういう法案なのかということについて突っ込んだ質問はなかった。答弁を書かなくてよいという意味ではラクでいいのだが、そんなのでよいのだろうか?また、権力の横暴を糺すべきマスコミもこっちがわざわざヒントを上げても、通り一遍の取材をしただけで、法案の本質を理解できていると思われる記者は誰一人としていなかった。まあ、世の中そんなファジーな感じで、何となく動いているいるのだろう。


5/29 太平洋の薔薇 [本]

笹本稜平の「太平洋の薔薇」を読んだ。パシフィックローズという老朽船とその船長を主人公とした海洋冒険小説である。主人公が生涯最後の航海で船を民族自決を掲げるテロ組織にシージャックされ、奪還すべく、陸で国際海事機関に勤務する主人公の娘他と協力するというストーリー。結果がハッピーエンドになることは、読み始めるときから分かってはいるのだが、徐々に引き込まれていってしまう文章力のうまさがある。前半の伏線の記述がちょっとくどくて、多少我慢しながら読み進めなければならないところがあるが、後半に入ると、そのくどいと思われたそれぞれの伏線が生きて、地理的にも時間的にも絡み合ってくる点は見事。

太平洋の薔薇 (上)

太平洋の薔薇 (上)


太平洋の薔薇 (下)

太平洋の薔薇 (下)

  • 作者: 笹本 稜平
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/03/14
  • メディア: 文庫


5/28 三宿トラジ [食べ物]

昨日が結婚記念日ということで、焼肉を食べにはるばる三宿のトラジへ。僕がテーマを選び、妻が店を探してくれた。行ってみると、ソウルの場末の焼肉屋みたいな雰囲気で、最近の焼肉屋にほとんど必ずと言っていいほど常備されている集煙器すらなく、窓を開け放って煙を逃がしている状態。結婚記念日とはもっともそぐわない店の1つに違いない。その割には、メニューを見ると、プライシングはなかなか強気で、タンやカルビが1皿軽く2,000円以上する。そして、席は満席で、予約客でないと入れていない模様。「これはひょっとすると?」と思いながら定番の焼肉メニューを注文し、期待をかける。

実際に出てきた肉は見た目にすごいと分かるものばかり。そしてはやる気持ちを抑えつつ、しっかり焼いてから口にすると、かなり厚く切ってあるにもかかわらず、ものすごく柔らかく、ジューシーである。注文する前はちょっとびびっていたが、食べてから値段相応の品物と納得。

とはいえ、会計をすると、普段行く大井町の焼肉屋と比べて3~4割高い印象。店の雰囲気などを総合勘案すると、多少肉質が落ちても普段の焼肉屋の方がいいかなあと夫婦揃っての感想を持ったのであった。


5/27 警護のすごさ [日記]

通常、政府要人が車で移動するときには、前後に警察の警護車がつく。今回、長距離の移動だったこともあり、その警護車のフォーメーションをじっくり観察する余裕があったのだが、本当によく訓練されている。日本の場合、いきなりテロにおそわれるなどという事態はそれほど考えられないため、おそらくは、VIP車がスムーズに走行すること、そして他車が過失で突っ込んでくることを予防することを主目的に警護をしていると思われる。そのため、たとえば、VIP車が交差点を曲がるときは、曲がる方向とは逆側(左折であればVIP車の右側)から直進車が突っ込んでくることを想定し、後方の警護車がVIP車をガードするために猛然と突っ込んでくる。また、高速でインターチェンジの合流があるときは、いきなりサイレンを取り出して点滅させ、本線に入ってこようとする車に対して「しばらくお待ちください」とスピーカーでがなり立て、かなり強引に進入車列を停める。きっと、いきなりサイレンを点滅された人たちは、「何か違反しただろうか?」と冷や汗を流しているに違いない。一方で、VIPの側も毎日こういう警護を受けていると息苦しいだろうなあと思った。


5/26 太平洋島サミット [出張]

太平洋島サミット要員として大臣に随行して沖縄へ。幸い、天気は良好。総理と各国要人が宿泊するブセナテラスは既に満室だったため、図らずも、GWにプライベートで泊まったマリオットに泊まることとなった。この前と違うのは、ホテルの支配人以下の盛大な出迎えを受けたこと(もちろん大臣が)と、自分の部屋が大臣のお部屋の近くの階の部屋ということで高層階の値段の高い部屋となったこと。役人の宿泊費は定額制なので、差額は当然ずいぶんな持ち出しとなってしまうが、自ら自由に宿泊場所を選べない場合にも適用されてしまうこのシステムはおかしいのではないか。

太平洋島サミットでは、沖縄サミットの会場だった万国津梁館にて晩餐会が行われ、下々はその間、外で時間をつぶす必要があるのだが、あらかじめ抜け目なくホテルのコンシェルジュに近くのおいしい沖縄料理屋を紹介してもらっていたため、大臣秘書官たちに「手回しがいいね」と誉められながら一緒にそこへ繰り出した。のんべんだらりと食べながら、気がつくと晩餐会が終わる時間に差し掛かっており、急いで万国津梁館へ大臣のお迎えに戻った。ちょうど各国要人が出てくるタイミングに間に合い、間一髪であった。総理もかりゆし(ご本人曰く「最新モデルのかりゆし」)を着てご機嫌麗しそうだった。ホテルに戻り、疲れはてたので爆睡。


5/25 某島嶼国とのバイ会談 [日記]

我が大臣と某南太平洋の島嶼国の首相とのバイ会談のメモ取り要員として、その首相が宿泊する都内某ホテルへ。通訳を入れずに英語でやるということで、これまでドメスティックな仕事ばかりやらされてきた人間としては、いかに留学経験があるとはいえ、一抹の不安が。

某ホテルのスイートルームに到着すると、陽気な音楽が流れ、先方は既にアルコールが入っている。さすが南太平洋の国である。30分ほど会談が行われたが、それほど専門的な英語は使用されず、安堵。これならメモ起こしできそうである。明日からは沖縄にて太平洋島サミットが開幕するが、これら小国の1票も我が国の1票も公平に扱われる国際社会においては、島嶼国の1票というのは、日本国内における1票の格差どころでないものすごく重い価値を持つものであることがよく分かった。


5/24 周極星 [本]

久しぶりに幸田真音の本を読んだ。かつては、かなり正統派の金融小説を書いていたが、最近はどうも質よりも量に走ってしまっているところがありありと分かるような小説が多く、残念である。この「周極星」も構成自体は日中両国にわたってダイナミックに組み立てられているが、金融や経済に関する記述が粗く、かつ、中途半端に人物描写の方に重きを置いてしまっているため、金融小説としても普通の小説としてもどっちつかずの仕上がりになってしまっている。何も考えずに軽い読書したいときにはよいかもしれない。もう名前が売れているために黙っていても作品が売れるのかもしれないが、筆者には、かつての「偽造証券」「小説ヘッジファンド」のような良作を期待したい。

周極星

周極星


5/23 国会の速記 [日記]

今日、国会の委員会を傍聴する機会があり、張り付いていた。国会ではまだ速記の制度が残っており、議場中央に速記の人間が常時2名、発言者の発言を聴き取ってメモしている。面白いのは、その2名がどんどん交代していくことである。2名1ペアが10分間担当することになっているのか、十分な余裕をもって次の10分間を担当する2名が速記席の空いている席に着席し、記録に空白が生じないように速記を開始する。そして、それを確認した後にそれまで速記をしていた2名が離席する。その繰り返しである。さらに面白いのは、次々と登場する速記になかなか同じ人間が現れないことである。だいぶ長いローテーションになっているらしい。1つの委員会にこれだけふんだんに速記の人間を張り付けられるということは、国会中にいったい何人くらいの速記が存在するのだろうか。また、不思議に思うのは、速記というのはそこまで大変な仕事なのだろうかということ。自分が知らない世界だけに予断は危険だが、10分記録を取り、それを起こす作業にはどれだけの負荷がかかるのだろうか。両院で速記を廃止する方向性になっているようだが、廃止する前にそのあたりの評価をしっかり開示してほしいもの。


5/22 ゆりかごで眠れ [本]

垣根涼介の最新刊「ゆりかごで眠れ」を読んだ。相変わらず、彼お得意の日本と南米をまたいだ作品となっているものの、カルテルの幹部であるコロンビアで育った日系人の主人公をはじめ主要登場人物の人物描写に力を入れている点で、これまでの作品とは異なる印象。筆者自身が新境地を開拓しようとしている姿勢が伺われる。ただ、あれだけ中盤まで精緻な描写をしておきながら、エンディングのあっけなさにはちょっと拍子抜けした。一連の垣根作品の中では平均的な作品という評価だろうか。

ゆりかごで眠れ

ゆりかごで眠れ


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